碧痕22 零れる光
22 零れる光
小綬鶏が仮のすがたを現わした端末を更に模写する受胎、仮のすがたを二重に模写する複受胎を通して、仮のすがたは自生す(るかの如くにな)る。虚構の気配を消すのである。しかし、負の実在から離脱するのではない。この、虚構の気配を消した(負の)実在は、料理のようなもので、摂食し易くなっている。「足柄山のお夏」は皮をむかれ、種は吐き出されている。しかし、この俗塵の平凡も、端末性や2040年の気配に被曝しては平凡の程度がとり消される。光り出すのである。
仮のすがたを現わしたアリス(エリアに生まれ出たかもしれないアリス(「Essays of Elia」C.Lamb))が薄れるとも遠ざかるとも、縮むともつかず消えるように、生まれ出たとしても仮のすがたを現わすこととしての端末の(子孫が祖を孕む)受胎性から、アノ時ノ小綬鶏ハ私デス と告げられて、もう何も届かなくなるような無量のなごり惜しさを、この世の誰に告げればよいのか、という思いはなおらない。
擬態(寿命を鎧った俗塵)を脅かす気配への漠とした気懸りの、その拘束に於いて、ミステリを次々と解くことは擬態をほどくことではなく、或る秘密から別の秘密に入れ替わっているだけで、それは、突破しても次々と入れ替わる妖怪変化の、その正体が暴かれても、三蔵法師一行を脅かす気配への漠とした気懸りは消えない、その如くである。どちらの解決も虚構の気配は消すが、それは、漠として気懸りな気配の潜伏の効果なのである。延々と続く庄野のカノンは、この気配に被曝することに衝動があって、虚構の気配を消していた俗塵が忽然として光り出す、その、寿命のない光をあくことなく(しかしどこかに届きそうになく)惜しむのである。
虚構の気配を消して粒や波であるのではなく、零れることそのものである光に面して、惜しいのである。
小綬鶏が仮のすがたを現わした端末を更に模写する受胎、仮のすがたを二重に模写する複受胎を通して、仮のすがたは自生す(るかの如くにな)る。虚構の気配を消すのである。しかし、負の実在から離脱するのではない。この、虚構の気配を消した(負の)実在は、料理のようなもので、摂食し易くなっている。「足柄山のお夏」は皮をむかれ、種は吐き出されている。しかし、この俗塵の平凡も、端末性や2040年の気配に被曝しては平凡の程度がとり消される。光り出すのである。
仮のすがたを現わしたアリス(エリアに生まれ出たかもしれないアリス(「Essays of Elia」C.Lamb))が薄れるとも遠ざかるとも、縮むともつかず消えるように、生まれ出たとしても仮のすがたを現わすこととしての端末の(子孫が祖を孕む)受胎性から、アノ時ノ小綬鶏ハ私デス と告げられて、もう何も届かなくなるような無量のなごり惜しさを、この世の誰に告げればよいのか、という思いはなおらない。
擬態(寿命を鎧った俗塵)を脅かす気配への漠とした気懸りの、その拘束に於いて、ミステリを次々と解くことは擬態をほどくことではなく、或る秘密から別の秘密に入れ替わっているだけで、それは、突破しても次々と入れ替わる妖怪変化の、その正体が暴かれても、三蔵法師一行を脅かす気配への漠とした気懸りは消えない、その如くである。どちらの解決も虚構の気配は消すが、それは、漠として気懸りな気配の潜伏の効果なのである。延々と続く庄野のカノンは、この気配に被曝することに衝動があって、虚構の気配を消していた俗塵が忽然として光り出す、その、寿命のない光をあくことなく(しかしどこかに届きそうになく)惜しむのである。
虚構の気配を消して粒や波であるのではなく、零れることそのものである光に面して、惜しいのである。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home