碧痕4 もう一つの富嶽
4 もう一つの富嶽
思いがけない場所に覗く富嶽が方角を見失わせ、磁場や重力の定位を崩す限りで、それは概念的・歴史的に到達・保存された程度としての成層火山でもなければ日本三名山の一つでもない。それは地獄を通して瞬間移動するのであり、狐につままれたように、直しさを鎧うほどの寿命に達しない。
三次元の具体には、それを断面とする四次元の、その第四の次元が隠れている。それは時間ではない。具体にかかる時間とは、具体に幅(寿命)をもたせる平均性、飛躍としての通過性であり、もう一つの次元(予期・命令としての奥行)が潜伏している限りで、その具体は出来事になって定位し、奥行としてのゴーストの、その潜伏の効果としての秩序(場所・目的)に落ち着く。しかし、その潜伏している次元が覗くと、忽ち定位が崩れ、落下や宙に浮く、こんなに近いのに遠い、といったふうに報告される裂目に曝されることになる。
もう一つの富嶽とは、忽如としてもう一つの次元が、その潜伏の効果を解除されて覗くのである。今こうしている間にも物凄い速度で遊弋している第三惑星の観想に於いても忽然と覗く、この闇は、定位されたouter space ではなく、無重力空間も宙に浮く、もう一つの次元が覗いたのである。
思いがけない場所に覗く富嶽が方角を見失わせ、磁場や重力の定位を崩す限りで、それは概念的・歴史的に到達・保存された程度としての成層火山でもなければ日本三名山の一つでもない。それは地獄を通して瞬間移動するのであり、狐につままれたように、直しさを鎧うほどの寿命に達しない。
三次元の具体には、それを断面とする四次元の、その第四の次元が隠れている。それは時間ではない。具体にかかる時間とは、具体に幅(寿命)をもたせる平均性、飛躍としての通過性であり、もう一つの次元(予期・命令としての奥行)が潜伏している限りで、その具体は出来事になって定位し、奥行としてのゴーストの、その潜伏の効果としての秩序(場所・目的)に落ち着く。しかし、その潜伏している次元が覗くと、忽ち定位が崩れ、落下や宙に浮く、こんなに近いのに遠い、といったふうに報告される裂目に曝されることになる。
もう一つの富嶽とは、忽如としてもう一つの次元が、その潜伏の効果を解除されて覗くのである。今こうしている間にも物凄い速度で遊弋している第三惑星の観想に於いても忽然と覗く、この闇は、定位されたouter space ではなく、無重力空間も宙に浮く、もう一つの次元が覗いたのである。

