Sunday, October 16, 2011

碧痕115 症状としての「魔女」

115 症状としての「魔女」
 葛藤は素材を見つけて来ては症状の相貌を変え、一旦葛藤の秘密があばかれ、解されても別の症状となって更新される。
 葛藤がなければ話は展開しない。ありふれた葛藤は三角関係であるが、それは、媒体性の、その二重性の分割、ゴーストがかかる媒体のもう一つの解としての分身である。二つの解には互いに余計なものに似ようとする双子の霊がかかっている。排除の運動と乗り移って来る気配、すなわち入れ替わる気配に話は駆り立てられることになる。
 物語を駆り立てる力は生贄であることへ向かうが、その二つの変奏では、一つは神経衰弱ヘ、もう一つは履歴改竄へ向かう。
 マリアの独占ではないことに面して、「魔女」は、同毒療法として物語るのではなく、毒薬の処方、毒草に認識されることを以てする。症状としての「魔女」は、罰としての抜擢に属する。認識されたと感じることがそのまま打ち消されるように呼び出しをくらうのである。

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