碧痕248 「魚服」記
248 「魚服」記
個体や擬態がおかされていく遡上(「魚服」)の、もう一つの解として「釘づけの磔刑の十字」がある。「魚服記」と違って「釘づけの磔刑の十字」の複数の報告は、その予告殺人と、そこへ導かれる被殺害者に焦点を合わせた複数の目撃、複数の伝聞を平均化し、定位し、出来事にし、復活の附録つきで伝播する。
しかし、伝播した先で、それが果たして伝播されたものなのかどうか分からなくなる(エコーする)とすれば、それは、この予告殺人が遡上の極でおかされているのである。


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