Friday, June 28, 2013

碧騒321 (擬似) 転移

321 (擬似)転移  静止するまでに時間が拡大されたタイム・トラベラーは、孤独を負っているのか、置き換え難くおどむ影がかかっているのか。  薄気味悪く迫るとすれば、それは、影がおどむのである。この時間の拡大は、瞬間に到達するのではなく、連続性が解けるのである。正体のない今が現在の惰性を代表して拡大すると同時に収縮するために、ゼノンの論理では抜け出せない別の様式の擬似奥行があらわれもするが、孤独な矢ならば中間を突破する。この矢は、飛行する矢も静止する矢も、その速度も、今を占めるのではなく現在の惰性を占める。中間突破とは、連続性を鎧った現在の惰性がその擬似奥行の気配を消した(擬似)転移である。  どんな運動も速度を体する限り現在の惰性を抜け出せないために、タイム・トラベルは何か魘されたものになる。

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