碧騒373 中間の頓挫
373 中間の頓挫
葦牙の、が枕ことばであるような諸々の霊的衝動の橋渡しとしての諸々の具体は、最終状態からずれているが矛盾しない即興性から、場所を占めるか、場所があふれ出すかの間に振動する。具体が個体として鎮まる限りで、時間や空間は個体が中間突破する、その惰性である。この、最終状態までの間は、幽霊の出そうな場所が場所の頓挫、分節の頓挫であるように、場所があふれ出す限りでは、端と間の区別がつかない中間の頓挫である。中間は霊的衝動の伸びであるが、最終状態が気配づくのは中間が頓挫するのである。
霊的衝動が気配づくのを、宣長は「わが物」と報告する。それは、「声が吹き替えられている」とは逆のようでもあるが、どちらも中間の頓挫を報告しようとしていて、そうした矛盾した報告に藻掻き出てしまうことこそが中間の頓挫に迫る。


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