碧騒384 海の底で藻掻く
384 海の底で藻掻く
イザナミと呼ばれる決定不能の振動は、スサノヲで再発・転移、そこで物語る(窃視の)衝動が光のように励起し、場所があふれ出して脅かしかけることが迫害と被迫害に分節され、オオクニヌシで、覗き穴の発見が紛失に転ずる効果として窃視は吹き替えられる。オオクニヌシが海辺に通りかかって素兎を発見することは実は何かの紛失なのであるが、それが何であるかは度忘れ状態にある。ヤマサチヒコで、覗き穴の紛失と回復は見かけでは幸の紛失と回復に対応して分節されているが、実は回復したのは、というより連れ戻されたのは、山幸彦の最終状態がウミサチヒコであることの、その決定不能の胴震いであり、おぞましい魚族の形相に抱き竦められた豊玉姫は、この決定不能の胴震いをも映し出す二重の媒体であり、それを窃視することは物語ることを精神分析に吹き替えてしまう。


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