Saturday, April 12, 2014

碧空417 種子の反復強迫、その派生

417 種子の反復強迫、その派生  種子とは、一つには本質への問であり、一つには最終状態への問である。  この、問としての衝動が、複写が予言に反転する動機の振りを鎧う限りで、それは、一つには罪への問であり、一つには罰への問である。生涯(寿命)こそは漠として贖罪であること、このことを思いついたりしないためであるかのように刑罰の制度はある。かぐや姫の否応ない誕生が贖罪の始まりであり、かぐや姫は否応なく贖罪を解かれて地上を去る、といった流刑が人々の夢想に忍び込んだり、人々の間にうわさとなって漂い出したりしないように、少なくとも度忘れしていられるように釘づけの磔刑の十字が機能するようなものである。  何も身に覚えがないのに漠として贖罪じみているこの世は「鶴女房」の動機のように容易く報恩じみもする。「紅楼夢」の動機は報恩なのか贖罪なのか区別がつかない。「聖書」の動機は、疚しさとなって潜伏する種子の漠とした反復強迫であり、「緋色の研究」の動機のように報復とミステリへ派生するのは、漠とした予期の解明が不如意に頓挫しがちであることの埋め合わせである。

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