Friday, April 18, 2014

碧空419 命令の再生

419 命令の再生  打ち消されたものを兼ねることは、ヒドラ状の発芽が顕れるのである。発芽は種子が最終状態を打ち消して再生する(従って潜伏する)のであり、打ち消された種子を兼ねる。こうした生殖が贖罪の根拠であり、贖罪とは神経症と同じようにして、打ち消された命令の果てしもない再生である。  ラスコーリニコフの殺害も告白も、毒を盛る命令の一つの解として素材を間に合わせる服従である。この発芽(服従)が種子(命令)を孕んで入れ子状態に位置が定まらないように、毒を盛る命令の含蓄も宙吊り状態である。ラスコーリニコフが何か独語しながらペテルブルグの通りを歩く半気違い状態とは、この二つの奇態が重なるのである。

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