Thursday, April 24, 2014

碧空421 入日の斜光

421 入日の斜光  カラマーゾフの一人なのかも知れないスメルジャコフに顕れる癲癇の発作は、自殺の発作の隠喩である。打ち消された命令が潜伏するように再生しているのである。秘密を共にする衝動の解としての自殺の発作も隠喩的に出現するのであり、こうした隠喩の連鎖の何処かで入日の斜光も発作的に射して来る。  そこに潜伏するように再生している命令は、断念ではない。そうではなく、入日の斜光に照らし出される孤影が「無我」であるという胸が潰れるような秘密である。その、脅かすような誘うような、底抜けのような気配を、目眩は抽象しようとし、ラスコーリニコフもスヴィドリガイロフも、この気配この秘密を打ち消そうとして被曝してしまう。

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