碧空425 接吻の大発作
425 接吻の大発作
天使が最後の一羽に属するとは、つまり、一般化、平均化されない、法則的に予言されないことが法則であるような反種族に属するのである。その出現は、展翅される昆虫が場所を占めるのとは違って写されもしない。同じようにして、イエス・キリストの出現は釘づけにされない。イワンの寓話で、捕らえられたはずのイエス・キリストはもぬけの殻なのに、大審問官が責めずにはいられないのは、打ち消されることで監視し始めるイエス・キリストの、その監視から逃れられないからである。監視を振り払おうとして吸い憑かれる、それが接吻の大発作として大審問官を襲う。
カラマーゾフの力とは、反種族の力、裂目が解離しない振動、彷徨の衝動であり、カラマーゾフの兄弟とは、捕食の影として解離しない被捕食の、その魘されるような記憶をなぞるかのような命懸けの脱皮である。


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