碧空438 スメルジャコフ的、イッポリート的、自爆テロリスト、Jesus Christ
438 スメルジャコフ的、イッポリート的、自爆テロリスト、Jesus Christ
もう一人のフョードロウィチ(カラマーゾフの兄弟)であるのかもしれないスメルジャコフには癲癇も擬死のエラーも襲うが、擬死の誤発作の失敗(発作的に死んだ振りをしようとして誤って自殺してしまう誤発作を更に為損なう誤作動)には他殺が含まれはしないか。
つまり、イッポリート的なものは自爆テロリストの前触れである。スメルジャコフが矛盾した発作を抱えていたように、自爆テロリストの発作も混乱していて一筋縄ではいかない。そもそも擬死(痙攣の極)はあくびのようにみひらく裂目と裂目が眠り込むこととに面しての二重の模写発作であり、この擬死の誤発作(自殺)と、その誤発作の失敗の転移発作(他殺)とを抱え込んでいるのである。
イッポリートも自爆テロリストもJesus Christも他の誰かを責めないではいられない。Jesus Christの寛容は不寛容と区別がつかない。責めることは「世界を変える」戦術であるとして、贖罪ほど責め立てるものはない。魘されないものは地上にいなくなってしまうのである。
アグラーヤの姉がナスターシャ・フィリッポブナの肖像写真を見て「世界を変える」と評したのは、もしかしてナスターシャ・フィリッポブナが、贖罪を使う、ということなのだろうか。


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