Tuesday, February 03, 2015

碧空516 家中の灯りをつけて回らずにはいられない発作

516 家中の灯りをつけて回らずにはいられない発作  家中の灯りをつけて回らずにはいられないのは、何かに面して何でもないに面してしまい、場所に面して空虚に面してしまうような(何ノタメニコノ空虚ハアルノダロウカというような)宙吊り状態に触れられた、あるいは頬にかかる、こちらからは見えないがむこうからは見える存在の吐息を、払おうとするのである。それは認識に似ているが、むしろ(廃墟で、そのような吐息がかかるように)認識されたというような何か歯応えであり、種の関心がまだ質料にも出来事にもならない、何か前触れである。  それは、逃げ場のないこと(それは未だ巨大な災厄としても観念としても顕現しないが)に面して、不眠症、告白、吸血、失踪に転生するような錯誤発作である。

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