碧空543 亀の影、日常の影
543 亀の影、日常の影
夜な夜なの眠りは、解離する擬態の衝動が回復するように、すなわち解離しない化が眠り込むように眠るのであり、しかも位置づけられない何処かで化が覚醒するように誘導する催眠術でもある。
解離する魔術である日常性を保持する気苦労の疲労(ふらふらする擬態疲労)は、催眠術にかかることに酷似している。それは、喉元まで化が上り詰めて来ていて疚しく息を殺しているが位置づけられない度忘れ状態である。
最後の審判は、日常の予定調和的な連続性を唐突に切断する。それは日常のはるかかなたに控えているのではなく、それは日常のど真ん中を食い破って出るように闖入して来て、落下を誘う。物としての亀と場所としての亀が解離しないのである。亀(現実)と場所(影)が解離することが滞留する現在であるが、解離することと解離しないことの間に振動する催眠術(擬態疲労)に日常はかかっている。亀の影(場所)の浮上が限りないように、日常の影(時間)の包囲も限りなく実は易々とふらふらの入れ子状態(擬態疲労)になる。


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