碧空545 un-dead 状態
545 un-dead 状態
既視感は、記憶じみた呼び声に矛盾しない範囲でずれていることが寸分も違わないと感じられる奇妙な覚醒である。ゴーストがかかって現実が解ける経験(の頓挫)の拙く藻掻く報告の一つで、「理解する前に、その香りは消え」、「よく知っているこの世界から滑り落ちる気が」するのも、最終状態があふれ出して(世界を現実にする影が潜伏していられずに)眠気のように蔽いかけるのである。眠気の如くであるのは、この覚醒は現実を取り消すからである。
これは、un-dead 状態である。いつでも日常を食い破って出ようと潜む「暗黒の塔」(S.King)の最上階が棺の深さであることが暗示するように、世界を現実にする最終状態(呼び声)としての「暗黒の塔」は、潜伏が解ける限りでun-dead を生産する。呼び声の身代わりであり、i-robot であり、ドンぴしゃに響いて来る服従でありながら何かピンぼけであることをなぞるように、吸血鬼は身代わりをつくらないではいられない。「才能は黙っていない。」つまり、命令は服従に姿を変えないではいない。こうしたun-dead は既視感に襲われているはずで、un-dead に日常はない。


0 Comments:
Post a Comment
<< Home