Friday, June 12, 2015

碧空559 「冬のバッファローの吐息」(「In Cold Blood」T.Capote)

559 「冬のバッファローの吐息」(「In Cold Blood」T.Capote)  満ち足らなさの三相 1 つゆのひぬま(ズーム・アップ) 2 詠嘆、劇化(静止画像) 3 媒質変化(地獄から管を通される)  ‘life’, in the form of ‘a breath of a buffalo in the wintertime',asserts itself  この、アメリカ原住民の隠喩の三層は、生の隠喩性(媒体性)と擬態性(媒体性の覆蔵)を両つながら転写している。  殺害現場にうっかり遺した猫足印やダイヤモンド模様の足跡がRichard Eugene HickockやPerry Edward Smithを代表して解離するのであれば、それは1と2に基づき厳かな痕跡であるが、解離しないでDickやPerry が猫足印やダイヤモンド模様の迂闊な足跡に変装するのであれば、足跡は3に基づき霊的になる。すなわち、目を見ひらく。  もっと若くて凶悪な、しかし、DickとPerry が「蜃気楼から蜃気楼へ」彷徨うように、贅肉となって輪郭を探し索める(がjust dust unto dust へ出てしまうに過ぎない)弱視で肥満体の(本の虫であることと過度の摂食との区別がおかされた)Lowell Lee Andrewsは、絞首台へ続く階段の前で顔から眼鏡を取り上げられてしまう。一気にズーム・アップされて瞬間移動して来た眼鏡が単なる戦死者の遺品ではなく目を見ひらくように、Lowell Leeがそれを通して辛うじてこの世を(塵を)味わった眼鏡も、それ以上に拡張し(従って)それ以下に収縮してもいるために(人知れず)痙攣している。それは、Lowell Leeから漏れた、というよりLowell Leeとなって濁ってすなわち消える白い息なのである。  このように、隠喩は次々と伝染する。

0 Comments:

Post a Comment

<< Home