Wednesday, June 24, 2015

碧空563 著述の技法「もうひとりいる!」

563 著述の技法「もうひとりいる!」  ズーム・アップした個や部分は何か嘘じみている。つまり、何か装っている。どれも本当らしく、しっくりしているが安住というのではなく、その静止画像は詠嘆に過ぎない。角がとれて終に河口に出たというだけでなく想像の限り予定調和的なのに過剰な程に細部にして秘密で、目撃者はなく、寛容に過ぎるほどに虚構の気配を消している。つまり、(完全に嘘だ!)と沈黙する。  それは眠っていても見え、それならと目を瞑っても瞼を透過して見えてしまう。このようにMinaが眠れないのは、あるいは極度の擬態疲労は既にして、場所と区別がつかないun-dead 状態の覚醒、鏡に顔を映そうとすると場所が映し出されてしまう媒質変化で、Dr Van HelsingやJonathan Harker たちが何か悪い予感からMinaをトランシルベニアのエクトプラズムから隔離しておこうとする秘めた危惧と配慮は、はやくも空しい。

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