碧空569 St.Andrewsの荒涼、未知の青本の残骸
569 St.Andrewsの荒涼、未知の青本の残骸
2-1 平幹二朗がクリスティの或るミステリの異本を書くと言って、その本の表紙を見せる。(いい本だ)
2-2 青木と外国のゴルファーが(St.Andrewsの四日目を終えたらしく)下の方から帰って来る。
a Christie―a mystery―(?) a′(Shakespeare)―(a Hamlet)―平幹二朗 a″(St.Andrews)―外国のゴルファー―青木
aとa′が交配された雑種が2-1である。優性なものが顕れ、劣性なものは隠れている。
平幹二郎がHamletに仮装するのは、Hamletの解の一つに変装するのである。同じようにして、青木が外国のゴルファーに仮装するのは、異本のようなものであり、青木は青本を影(スピリット)にして顕在化している。
或るミステリは「そして誰もいなくなった」と推定され、その未知の青本は「もうひとりいる!」と推定される。というのも、「And Then There Were None」の場所は、差し当たっては隔離された島、Dracula の上陸と感染の先触れじみた猛烈な嵐であり、畢竟、最後の審判に引き据えられる如き逃げ場のなさ、隠れなさ(nowhere to hide )、すなわちthe sense of some presenceだからである。


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