碧空632 転移発作としての禁止、意識
632 転移発作としての禁止、意識
律法という「実験」は、解かれないままに浮上して疼く金縛り状態の地下的な責め(問)が、地上の解に生まれ変わってはならない、解の場所となって潜伏してはならない、というように扱われる奇妙な情熱である。金縛り状態は、生まれ変わりの半頓挫、単にエラーに過ぎないが、まるで禁止されているからそうなるのだとでもいうような倒錯した解釈の情熱、鳥類に顕れる刷り込みのような「実験」なのである。つまり、個々の責めは種の関心(予期)から逸脱しない本能であるが、責めが偶然解かれないままに金縛り状態になるエラー(責めからの解放の半頓挫)がまるで偶然ではないかのように、混乱や狼狽からか、責めが解放の場所となって潜伏してしまうことの禁止に発作的に置き換えられてしまうのである。禁止という「実験」は意図的ではなく、頭を掻くような発疹が出るような転移発作であるが、結果として生き方の実験になるのである。
意識という「実験」も奇妙な情熱である。解の場所となって潜伏する問(責め)を解が映し出すのではなく、場所が解を映し出すことになる倒錯、何処からともなく誰かに見詰められている気配に驚いて思わず後ろを見てしまうような転移発作なのである。


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