Thursday, October 22, 2015

碧空633 奇妙な所作、命令の倒錯

633 奇妙な所作、命令の倒錯  動物の諸々の動作の中で、振り返る、という所作ほど奇妙で、含蓄に富み、何か揺さ振るように問いかけ、秘密か廃墟の深みに入っていくように、催眠術にかかっているように薄気味悪く迫る動作はない。それは、様々な起源に遡ろうとする様々な企てに発展する。  それは正体や寿命を鎧い、真偽がどうでもいいのではなくなるようにすることである。解としての目に見える具体が問としての目に見えない命令を映し出す、その媒体性が、具体の場所となっても疚しさとなっても潜伏する命令が解を映し出す、その媒質性に転移するのである。何処からともなく何かに見詰められている気配がするのではなく、闇の中の鏡に浮かび上がった鏡像に見詰められているように変容するのである。何か呵責の気配がするのは、化けるのではなく映し出すように倒錯した命令(闇の中の鏡)こそが見詰めているからである。  この呵責の気配は、再発の気配である。精神分析は、この闇の中の鏡から脱出できない。しかし、この倒錯した命令も化から離脱しているのではなく、転位しているに過ぎない。

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