Thursday, February 25, 2016

碧空717 奇形嚢腫の神格化

717 奇形嚢腫の神格化  「不吉な前兆」として「独身者」に面して「自殺者」の口から唾が飛ぶ。「不吉な前兆」というのは「独身者」が「自殺者」を不断に見張っている反対命題というだけでなく、垂涎の的、「自殺者」の蒐集の衝動が喉から手が出るくらいに予期しているundead状態の標本だということである。  「独身者」の選択の余地のない(孤独とは何か違う)不断の瞬間は、「自殺者」の宙に浮いたこの世を不断に見張る。この瞬間は、リトル・ナースが手に持ったメンソレータムのようなもので、見張るだけでなく、いつでも「自殺者」の宙に浮いたこの世と入れ替わる。どちらも「眠っている男」のzo-oid状態の、症状の変態なのである。  民族の圏外を居場所とするようにして民族に寄生する「独身者」の覆面を被った瞬間も、法則の圏外で既にして未来は経験されているというように世界が崩壊して、崩壊の光に照らし出された「自殺者」の神的円環も、つまり、世の終わりとは、カンテラで人間的に(脱隠喩的に)照らし出された奇形嚢腫の神格化である。

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