碧空720 二重生活(infernal twoness)1911年2月21日
720 二重生活(infernal twoness)1911年2月21日
「ここでのぼくの生活は、ぼくが例えば失敗したパリ滞在の苦痛を、すぐまたパリを訪問できるように努力しようという考えによって忘れてしまったように、まるでぼくがもう一つの生活を確信しているかのような生活だ。その二つの生活は、舗道の上のはっきりと分けられた光と影だ。
一瞬ぼくは、甲冑を着ているような感じがした。
例えば腕の筋肉は、ぼくにとってなんと縁遠い存在だろう。」(「日記」1911年2月21日F.Kafka)
奥行というものの、一方の症状を、打ち消されたもう一つの症状が超越的に見張って、二重生活はつづく。隠れなさがそうであるように、「甲冑」と感じられる二重性も庇護するようでもあれば、脅かすようでもある。「だれかがぼくに話しかけるが、ぼくが息を吸う前にその人は別れを告げている。」


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