Friday, March 18, 2016

碧空732 救出を待つ症状の麻痺

732 救出を待つ症状の麻痺  救出を待つ症状の保存は、救出だろうか。  グレゴール・ザムザの「変身」(F.Kafka )は二重生活の保存であるが、「変わり易い力」に覆面をしている。カール・ロスマンの「失踪」は、「オクラホマ大劇場」がカール・ロスマンの変態を扱っていて、質量が揮発したり戻ったりする。グレゴール・ザムザの「変身」は、二重生活が透視不能の日常の惰性に進化(零落)していて、その救出を待つ超絶症状の保存は「陥穽と振子」(E.A.Poe )の症状を演技、体現している。  この世のものになり切れずに不安定であることも惰性になれば、救出を待つ症状は麻痺する。極端に私的に小さく小さくなって通りかかる(救出を待つ)超絶症状の保存は、救出を待つ症状と救出の区別をおかすのである。  これは、媒質が揮発する寂漠の保存が寂漠の麻痺であることや、霊的気配を具体として透視することの保存が透視の麻痺であることに通っている。

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