碧空759 大量送信発作
759 大量送信発作
おしゃべりを懲らしめられたEchoの口からは、意に反して、Echoに話しかける相手の最後の言葉しか飛び出さなくなっているように、Kを襲う大量送信発作は、エコーである。アナタガ好キダ、と叫んでいるのに、オマエハ誰ダ、と口走ってしまっていてギョッとするのである。つまり、Kの叫びが届かないのは、Fの手紙の結びには、アナタハ誰ナノ、が書かれているからである。
それにしても、一体Kはおしゃべりなのだろうか。Kは高次の存在(好意の気配)から通された管(器官の延長)として、Kの空想は書か「れる」。この「れる」は分岐した受身、自発、可能、尊敬の収斂である。そのために、一旦記述が始まると逃さない、と豪語するのである。エコーの霊的形式はおしゃべりであって、おしゃべりが打ち消される限りでおしゃべりはエコーの現実性となって潜伏するのであるが、Kは、解1、それと知らずエコーするか(発信と受信が解離するか、すなわち、おしゃべりするか)、解2、発覚するようにエコーするか(発信と受信が解離しないか、あるいは解離し切らないで救出を待つ症状か)の間に変態する。こうして、おしゃべりとエコーの区別は混乱して、見極め難い。


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