碧空764 回避できない気配に迫る
764 回避できない気配に迫る
1能所が解離しない兵役、2経験と伝聞が解離しない既視感(二重の通過)、3所在が二重になる距離の失効、4問と解が解離しない怪物の憑依、どれも媒体性の覚醒に迫ろうとする。
問が解と何よりも懸け離れているのは、問は解に打ち消されて解(解の霊的形式である問の充実)の場所あるいは疚しさとなって潜伏するからであるが、問と解が解離しない限りで、スフィンクスの問いかけは(うわべは困難な歩行の諸段階に関するものではあっても究極には)オマエハ誰ダ!であり、若々しい応答はオイディプス!と叫ぶのに口から飛び出すのはオマエハ誰ダ!つまり、エコーしてしまうのである。スフィンクスのスーパー・ヴォイスは、怪物から管を通されたオイディプスの声でゴーストがかかっている。
この4に2がかかる、それが、国土に悪疫が猖獗を極める「ために」オイディプスが罪に罹る、である。オマエノ精ナンダゾ!という恐喝じみた声は、経験なのか伝聞なのか区別がおかされている。つまり、オイディプスは二重で、the possible(問)としてのオイディプスとa possible(解)としてのオイディプスと解離しないために、オイディプスはスフィンクス(何よりも身近で何よりも懸け離れた気配、罪責ともNOSTALGHIAともつかず迫る気配)を回避できないのである。


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