碧空824 フリーメーソンにギプスを巻く
824 フリーメーソンにギプスを巻く
「頭蓋骨がゆるみ、ずれている。ひたいの隆起が非対称で考えが引き裂かれてしまっている。これらはすべて頭にギプスをまくことによって必ず償われる。それをしてもらえない場合には、足指のまわりに帯状で巻きつけるアルミニウム箔で間に合わせる」
このような偏執は、思考の恐慌が降りかかって、狼狽から、目隠しをするようなものである。こうした発作は頭を掻くように転移的に贖うかに見えてそうではなく、「犬の鼻口部を観察していると、鼻口部が鼻口部に似ようとしているのが分かる。紐でぐるぐる巻きにしたくなる」といった模写発作である。
フリーメーソンは、つまり、隣人がフリーメーソンではないとはどうにも証明できなくなることは、この、降りかかる究極の隣人に(すなわち、こんなふところに薄気味悪く迫っている復活に)ギプスを、ギプスがないならアルミニウム箔でも帯状に巻きたくなる、といったふうなのである。


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