碧空880 「再登場」の衝撃6(小気味よく迫る「皮肉」)
880 「再登場」の衝撃6(小気味よく迫る「皮肉」)
tabula rasa 発作のもう一つの解は、クェンティンの弟ジェイソンが皮肉を言わずにはいられない「皮肉」発作である。それは、次元をformがスリップするイロニーとは懸け離れているが似ている。スリップして別次元へ脱け出そうとするが、同じ次元に踏み留まって寸止めにしてtabula rasa に吸い込まれないようにする。このスリップの寸止めの、矢継ぎ早の発射は薄気味悪く迫るのではなく、小気味よい。余りに小気味よくて笑ってしまう。茶色がかった底なし沼のような懐疑や夢想に呑み込まれないように、次々と際限なく何もかも皮肉らずにはいられないことでジェファソンの(薄氷の)日常に踏み留まり、知らず知らず「伽藍」を埋め合わせるのである。(「響きと怒り」)
それは、Hegel がスリップするイロニーを寸止めすることで(薄氷の)学の次元に踏み留まり、知らず知らずunlearn の葛藤の解離と演劇的分業に出るようなものである。


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