碧空913 遠心分離(Eros、Venus、Psyche)
913 遠心分離(Eros、Venus、Psyche)
ユーラはストーヴのそばに座っていても同時に奥まった幾つもの蔭や隅で襲われていて、しかも同時に幾人もの女の子たちのギンガムとかサラサの服の下でなんとユーラが襲われている。(「村」W.Faulkner)
ユーラは同時に別の場所を占め、誰と入れ替わっているのか分からない。八歳のユーラは、遠心分離すれば、童顔と思春期の身体と、衣服では覆い隠しようもなく丸だしになってしまう張った女体との三層に分かれるような高密度の奇形体、超絶自食の性的白痴であり究極の母体、隠喩やうわさのように他の誰かを要請しないのに普遍的なものに誘惑されている。究極の寄生体である女王Alien のように部分に全体が顕れ、1が起こらないイロニー、ErosとVenus とPsycheが奇矯に遠心分離するような前駆体である。
この遠心分離は、普遍的なものに誘惑される試煉と、懲罰という夢想に誘惑される試練と、魅惑や救済との遠心分離に対応している。


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