Tuesday, January 03, 2017

碧空922 霊的要約1

922 霊的要約1  履歴は、出来事の系列を恒常化しているが、出来事はその瞬間に予感じみた形式(問)に昇格するので瞬間しかなく、同時なものの遠心分離である。  「村」(W.Faulkner)の履歴を物語ることは、自食する物語からの生還であり、出来事〈解〉がどのような問を孕んでいたかを問い返すのである。普遍的な自食の偶然の天才的解としてのスノープス一族の振る舞いの、その遠心分離の混沌からエキスを抽出するように、平均化するように、個虫が部分の振りをするように霊的要約となって発芽しているのは、「納屋に火を放った(といううわさの)スノープス」である。  「八月の光」ならば、それは、「若い身籠った女が歩いて八月の国境を越える」、その、表面が壊れた懐中時計がわけもわからずカチカチ鳴っている運動である。

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