Friday, January 06, 2017

碧空924 霊的要約3(不動に見えてしまうスリップ)

924 霊的要約3(不動に見えてしまうスリップ)  妊娠の霊的予約としての放火などというものがあるだろうか。「ブリキの太鼓」(G.Grass) の冒頭の霊的要約はポーランド国を身ごもって「八月の光」(W.Faulkner)の冒頭の放浪のように、見えなくなるまで縮むような輪郭喪失をなぞるものであるだろうし、オスカルが小人に留まっていることからは放浪癖や放火癖や窃視癖や色情狂が遠心分離するだろうし、一体国境を越えることで姿が見えるようになるのか、見えなくなるのか、放火は公ケノモノにはならない越境のようであるし、「Absalom,Absalom」(W.Faulkner) の廃墟のような妊娠はどうか、八百屋お七の越境として示現した放火は妊娠の霊的予約としての心中のようなものであるのに公ケノモノとしては世界が終わっているために不断の突進が不動に見えてしまうスリップなのである。

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