碧空946 奇妙な寛容、深い溜息
946 奇妙な寛容、深い溜息
鳥がひとつ二つと卵を数えているうちにいつの間にか別の種の鳥の卵を温めてしまっているような、或る霊的関心が現実になるずっと手前で別の関心に入れ替わってしまっても気づかないでいられるようなエラーは、疲労なのか寛容なのか分からない。それはエラーに見えるが消極的というのでもなく、獰猛に猖獗するかに見えるが空疎にして空虚である。それは、いつの間にか不随意に変装する、というよりいつの間にか別の関心に乗っ取られていても乗っ取られたことにはならないが、平気というのでもない。
そんなふうにして、大気としての退屈は、輪郭を喪失した魑魅魍魎の深い溜息とでもいうようだ。


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