Saturday, February 11, 2017

碧空948 永久機関としての、プロメテウス的誘惑

948 永久機関としての、プロメテウス的誘惑  プロメテウス的誘惑は、ジェファソンの町がthe Snopesを余計なものとして想起した瞬間に、スノープス一族の霊的抽象となって貯蔵されていたトーテムが、媒質としてのジェファソンとなって疚しさのように潜伏するのである。全背景が前景の振りをするが、それは、ジェファソンがスノープス一族の振りをするのであり、チカソー族のインディアンがジェファソンの振りをするのであり、「響きと怒り」が嗜癖に鬱屈するのである。  この不随意の情熱(mania )は、駆り立てる力によって滅ぼされる盲目的希望であるが、この呪いに見えるものは永久機関の如くである。  一体、スノープス一族を余計なものとして不随意に想起することは、その実在を不随意に取り消してしまう。トーテムに制限されるがトーテムを救済する不随意の即興性は、トーテムの再生であるはずなのに何か喪失であって悲哀のように満ち広がるというだけでなく、間に合わせというものは何か新しいものへ駆り立てる圧力である。埋め合わせは単なる代表ではない。全背景が前景の振りをする限りで、前景は全背景と共にあって余計なものであること(奇形嚢腫のような闖入であること)が永久機関の駆動力なのである。  遠近法の効果では、それは、種の如く出現するジェファソンの余計な牝牛であるユーラがユーラの娘のリンダの振りをする、その圧倒的な女体に見える。この(霊的に拡大した)蜃気楼は、獲物との間に阻むものは超絶的に何もない「若いポインターのように瞬きもせず大股に素通りするようにあやまたず歩いて行く」盲目にしてしかも何もかも見えている嗜癖振り(あるいは夢遊病振り)である。(「町8」W.Faulkner)

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