碧空957 不思議な眠気
957 不思議な眠気
関心が無関心の振りをして不思議な眠気に覆われた野のユリのような、まるで自生状態の、「幽霊を見つけたのに自分を探しているようではない」驚きと懐疑と嫉妬に遠心分離していかない気配こそは、Kierkegaard 的な怪物の誘惑の源泉である。守護しているのはこの怪物なのに他の誰かの接近と解釈と救出を待っているような気配に瞋恚を燃やすのである。
しき波打ち寄せる浜辺に出ると魚が上がって来るので投げ返してやる、すると魚はまた上がってきるのでもっと遠くへ投げ返してやる。するとまた魚が上がって来る。そんなふうに無関心が思慕に変装して寄せ上がって来るが、この思慕は守護のエコーなのか、無関心の陰画なのか、その暗騒音は聞き分け難い。


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