碧空982 死の内臓の拡大、変形
982 死の内蔵の拡大、変形
擬死は遠近法に包まれては防衛機制に見えるが、自食が薄気味悪く迫らないように雌雄異体の振りをするのであって、交尾や産卵のために(伸びるために)雄が消尽され雌に食い尽くされてしまうようなことがおぞましくも荘厳に迫るとすれば、それは自家生殖の、その死の内蔵の拡大、変形だからである。
死の内蔵が薄気味悪く迫らないように、擬死の瞬間に冒され、死の内蔵が自家生殖を代表すると同時に代表しないために振り捨てられ「茶釜に入って祟る」のが、瞬間しかない雌雄異体制の日常である。それが漠とした焦燥に包まれているとすれば、異性が現れ出ないからであるように死の内蔵が迫らないことが拡大、変形されているのである。(碧空981)


0 Comments:
Post a Comment
<< Home