Saturday, April 08, 2017

碧空985 光るメンフィス3(蹲る雌雄異体)

985 光るメンフィス3(蹲る雌雄異体)  メンフィスが光り出したのは、初めから蹲っていた怪物がしかも接近して来たからであり、時間がかかっているかに見えて場所がかかっているために思いがけない景色なのである。  現在(presence)がこうした衝撃である限りで、それは畢竟異性を探す彷徨、雌雄異体の気配が宿世の眠気や出発の前の緊張した一眠りや予期に満ちた催眠術のようにかかることなのだろうか。しかしこの彷徨は、フレム・スノープスとミンク・スノープスの対い形成のようにも変装する。フレムはミンクの仮面、ミンクはフレムの反面というように、雌雄異体が二律背反に変形して、全背景が前景の振りをするように再発しているのである。  同じようにして、再発は遡上の反面、遡上は再発の仮面であり、奇妙な気配に被曝した現在も雌雄異体も、再発と遡上の間で振動している。

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