碧空997 盗まれた受胎(Junoの嫉妬)
997 盗まれた受胎(Junoの嫉妬)
隠れなさは証明などは要求しない。一方、嘘ではないとは証明不可能で、悪魔的なものとは、証明などというものを思いつくイロニーである。暗躍するのはレトリックに過ぎなく如何わしいが、しかし、この如何わしさこそは不思議な威力にして凡そ融通することが恐慌を節約することになるのである。
沼のヌシの気配は、ウミウシの生殖のように雌雄を融通してどの個体とも交接、配偶する。それは、受胎するためには異体となって二重に受胎するというふうだ。雌雄同体のJunoの嫉妬は、この、器官の延長としての異体にペニスを延長する変換が、何か受胎を盗まれた感じで恐慌が節約できないのである。Junoを襲うのは雌雄の同体と異体の間が決壊した実体の揮発の気配であるが、それは、融通がきかない失語状態や憑依も同然で、沼のヌシの気配が雌雄異体の気配を覆って(覆して)、盲や疫病が指でなで回して或いは感染してなぞった他の誰かの顔面や身体が自分の顔や体のようなので、その発症に盲や疫病が唖然と驚くというふうなのである。


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