碧空1004 ナルキッソス的なものの、被魅惑
1004 ナルキッソス的なものの、被魅惑
極端な私的拡張が一気に収縮して(しかも)部分と全体が解離する融通が、鏡像の出現である。この、全体が部分の振りをし、全背景が前景の振りをする痙攣は、遠近法の効果からは鏡像に見えるが、遠近法が解けるとそれは無性生殖的分裂である。ナルキッソス的なものの、その被魅惑は、こうした再発の、恐慌や失語状態や憑依じみた痙攣が光り出すのである。
記憶を試されているような水仙はナルキッソスであるはずだとする鏡像の終結法は、被魅惑を持ち越し、しかも、他の誰かとなって想起する献身(metamorphosis )のmetaphorなのか、paraphraseなのか区別がつかない。


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