碧空1022 種の起原、天使の気配
1022 種の起原、天使の気配
発信と受信の間が解離しないで決壊するエコーは、発信と受信の間が解離する技術の「無意識」であるから、このおしゃべりの技術は、その懸け離れているが似ている影といつの間にか入れ替わる。この振動がナルキッソスにも移植されて、ナルキッソス的なもの(すなわち、それが自分を代表するとも知らずに魅惑されること)に変形する。
この変形は、他の誰かとなって想起する献身が遠近法の効果からはしばしば追跡の気配に変装して気味悪く迫るようなものである。ナルキッソスが水仙に姿を変える、その、個と種の間の決壊が極端に秘密なのに何か隠れないのも、追い詰めていたはずなのにいつの間にか追い詰められているのである。
それは、何か不易で一貫した情熱の揮発で、鏡に面して場所が映ってしまう雌雄異体の苦悶であるが、個と種の間が決壊した実体の揮発である天使の気配が鎮める。「種の起原」が何か鎮魂、何か救済であるのも、こうした天使の気配だからである。


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