碧空1027 天使の憂愁、テロルの憂愁
1027 天使の憂愁、テロルの憂愁
事実を扱うのは遠近法である。遠近法の崩壊であるタイム・スリップは現在が閉じてしまうのであり、事実を扱わない。
一方、覆いかけるようでも湧き出すようでもある憂愁が事実を扱えないのは、世界が体外に広がるとも対内に沈み込むともつかないからである。憂愁とは、雌雄異体の気配と雌雄同体の気配の間の決壊である。
個を探す天使や火の鳥などの個と種の間の決壊、いきなり最後の一羽は憂愁の範疇であるが、額を撃ち抜く落雷のようなテロルの憂愁は衝撃や麻痺と区別がつかない。


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