Tuesday, July 04, 2017

碧空1042 全背景の出現(催眠術にかかったように不気味)

1042 全背景の出現(催眠術にかかったように不気味)  配偶の揮発は目の出現であるが、それは心の出現である。この世のものとこの世の間の決壊は、この世となって潜伏していた種の夢があふれ出すことだからである。対の揮発に面して狼狽から、この目この心、この全背景は、身重の女体が孕む寄生体となって潜みもする。囚人がこの、目をみひらいた寄生体に脅かされるのは、それが囚人の全背景だからである。囚人は、全背景が前景の振りをしている献身であるために催眠術にかかったように憑き動かされるが、それが他の誰か身重の女体に顕れて何か不易で何か一貫した魂の振りをするために催眠術にかかっているように不気味なのである。  こうして、囚人と、寄生体に自由、孤独、思考を奪われた女体とは同体であるが、雌雄異体の双生なのである。(碧空1041)

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