碧空1067 犯人が誰でもないミステリの起原
1067 犯人が誰でもないミステリの起原
こうした献身(種の夢の暴発)は、現象や法則といった義務となって経過する振りをして、運命を脱皮しない。連続性や一般性の振りをして運命的跳躍を脱け出せないのである。その限りで、持ち主のいない疫病や万有引力といった義務は噴出して響いて来る。すなわちそれは、ヒトの姿をして覚醒する「原罪」のエネルギーの転移にして、運命が潰れる振りをするのである。
精神分析は単にオイディプスの姿をして覚醒する神経を分析するだけでなく、そもそもオイディプスの捜査の延長、敷衍である。ニュートンの「壁に写る影」は疫病や原罪のようにヒトの姿をして覚醒する万有引力の影である。それが、犯人が誰でもなくなってしまうミステリの起原である。


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