碧空1075 時の厚みと現在の広がりの間の決壊
1075 時の厚みと現在の広がりの間の決壊
死体があるいは死ぬところが見たいというような、死が他の誰かの身体に顕れるために度忘れ状態になるような擬死発作は、雌雄異体の気配が(現在が)擬似的にしか広がっていないのであり、異性や幸を探すのではなく、擬似異性や転移発作的に関心が屈折して(あるいは影の関心が唐突に乗り込んで来るように)死体を、自他同体なのに解離したシャムの双子の行方知れずの片割れを探してしまう。覆いかけるのは、世界が広がっているのか沈み込んでいるのか分からない(時制が揮発した)眠気のような憂愁である。
それは、過去の振りをしているのに現在の振りをしてしまっているというように擬似脱皮して、他の誰かとなって話す昔話の大気、木星の大気を占める巨大な嵐が顕在するままに何百年も潜伏しているような気配で、その、時の厚みと現在の広がりの間が決壊している。巨大な嵐が(巨大な嵐を、であるかのように)映し出す原罪の如き大気である。


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