Friday, August 25, 2017

碧空1077 尋ねると跡形もない原罪

1077 尋ねると跡形もない原罪  贖罪であるかのように冤罪である心や原罪の目じるしは、尋ねると跡形もない天竺や聖地のようなもので、それは本体なく移動してしまう。  つまり、導くように、あるいは試すように誘うのであるが、昔話の力は、このようにして、現在がいまにも正体なく眠り込んでしまいかねない憂愁がまるで何もかも知っているかのように導く力に変容する蜃気楼である。現在、すなわちこの世のものが種の夢を(場所となって潜伏した種の夢がこの世のものを、であるかのように)映し出す世界の始まりと世界の終わりの間は、冤罪と贖罪の間であるが、この間の決壊、献身と言葉の間の決壊は、昔話の時制(の揮発)すなわち擬似過去、すなわち神託である。それは雌雄異体の気配の揮発でもあるはずだが、昔話の時制が時制の揮発であるように、雌雄異体の気配の揮発(憂愁)は擬似脱皮なのである。

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