Sunday, August 27, 2017

碧空1078 オイディプスの憂愁、思いがけない屈折

1078 オイディプスの憂愁、思いがけない屈折  オイディプスの憂愁は、その憂愁を造形、彫刻したようなスフィンクスとなって何もかも知っているかのように導く蜃気楼である。スフィンクスが崩落するのはオイディプスが謎を解いたからではなく、蜃気楼で、本体なく移動(脱皮)するからであり、場所となって潜伏、すなわち解離したのである。  オイディプスの彷徨や迂回を通して、この蜃気楼は神託に変装して恐喝じみる(オマエガ犯人ナンダゾ、という)ことになるが、それは、雌雄異体の気配の揮発(憂愁)がスフィンクスの潜伏によって守護されていたところへ、本当の持ち主の知らぬ間の異常接近によって光り出した、というような思いがけない屈折なのである。従って漠として予期されていたのであるから、この変装は何か連れ戻されている(あるいは、小鳥ガ手元ニ迷イ込ンデ来タ)といったふうな覚醒なのである。

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