Tuesday, September 05, 2017

碧空1084 MOON WALK2(究極の騾馬)

1084 MOON WALK2(究極の騾馬)  Dracula の憂愁は、雌雄異体の気配が揮発して全細胞が霧となって立ち込めてしまうのである。その苦悶は冤罪性と贖罪性の間の決壊で、その増殖は他の誰かとなって話す如く、他の何かとなって写す如くであるが、その霧が凝集してネオンサインにでも変装すれば、それは「should be sterile 」と告げているはずだ。そのネオンサインの時制は擬似過去である。  Dracula が首筋に噛み傷痕を残す習性は摂食とも生殖とも洗礼とも見えるが、次に何をしたらいいのか分からない憂愁に被曝して、霧との区別がおかされた憤怒と当惑からつんのめって突き進んでも後退してしまうかに見えるのがすなわちMOON WALK である。現在が広がるように世界が終っていて、奥行ガアルカノヨウニ続キあるいは奥行ガナイカノヨウニ続ク。それは、異常な出生の範疇に属する。  マッキャラム家で過ごした最後の日にクリスマスの気配となって姿を現わした南部の憂愁は、「八月の光」(W.Faulkner)の、あの憤怒と当惑に地続いている。Jesus Christは究極の騾馬にして、この騾馬の時制は「should be sterile 」、その歩行は究極のMOON WALK である。

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