碧空1100 MOON WALK18(罠にかかる瞬間の突然変異)
1100 MOON WALK18(罠にかかる瞬間の突然変異)
憤怒のようにゴーストがかかったOLD BEN(碧空1097MOON WALK17)の足跡が世界もろともに見失われる瞬間に虚空から一歩踏み出して何かのつづきのようにつづくのは、とり返しのつかなさが(とり返しのつかなさを、であるかのように)埋め合わせる、その、罠にかかる瞬間の(レーテの河を渡る瞬間の)映像を繰り替えし再生するかに見えてしまうが、この、罠にかかる瞬間の突然変異は、こうした再生とは何か致命的に違う。
ミュータントは、冤罪が贖罪であるかのようにかかっている。それが罠の気配であるのは、単に記憶の再生ではなく、予期としての記憶が次元跳躍してこの世のものとなるために媒質(意味や場所や、発端も終末も抱え込んだ現在の広がり)になるまで他の誰かとなってしまう突然変異だからである。今ニ分カルというように要約される種の夢の意味深さは、こうした罠の気配である。


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