碧空1109 MOON WALK27(エラーも同然の問)
1109 MOON WALK27(エラーも同然の問)
OLD BEN は、1機関車のように驀進する(apparition-like suddenness)、2BIG BOTTOMの森の中に足跡や爪痕を残して分身が移動する、3長寿を鎧って地上に滞在する、というように振動している。
鉄板写真となった老ルーカスのようにOLD BEN1やOLD BEN2は、自ら自らの祖先となる。それは、個というものの、とり返しのつかなさを埋め合わせるようにして世界の内に自由、孤独、思考を身につけて不覚にも恥じるようでもあるし、とり返しのつかなさが埋め合わせるようにして狐憑き、類、生首を身につけて不覚にも憤怒するようでもある。
爆発的に現在が広がるBIG BOTTOM(大低地)は、雌雄異体の気配というよりはOLD BEN の気配であるが、OLD BEN3 は遠近法の効果に包まれた現在に、OLD BEN 1は擬似過去に棲息していて、他の誰かとなって想起する献身の次元跳躍が他の誰かとなって話す分身の移動に屈折するのがOLD BEN 2である。それは、OLD BEN は存在するか、という言葉になった問すなわちエラーも同然で、喉元に上り詰めて来て漠として迫るすなわちレーテの河を朦朧と渡る呼び声(問)ではない。密会の漠とした予期や期待や漠とした責めではなく、アアコウイウコトダッタノカというように次元跳躍して解明されることもない。
しかし、このエラーも同然の問は、問と問の次元跳躍としての解というものの漠とした記憶(魂も同然の問)の解、つまり、他の誰かとなって想起する献身を他の誰かとなって想起しようとして(しかも極端に私的であることを埋め合わせるために呼び声が延長して)他の誰かとなって話す分身なのである。


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