碧空1130 MOON WALK48(無底振る)
1130 MOON WALK48(無底振る)
「八月の光」(W.Faulkner)のなかを、静止しているが(同時に)もの凄い速度で進んでいるためにいつの間にか移ろう太陽のような女体、扇と小さな包みと身ごもった大きな腹を抱えて歩く(いつの間にか、なんて遠くへ来たんだろうと驚く)女体を、懐中時計のように変換すると「LITTLE NURSE」になる。
その無底振りは、いつの間にか移ろうことを提喩的図像に変換したものである。飛んでいる矢は止まっている、といった驚きと懐疑(まるで懴悔)は、いつの間にか移ろうことを提喩的論理に変換して、無底振るのである。しかし、飛んでいる矢も止まっている矢も「私」のように平均化されて出現するのであるから、この懐疑は、一体これは「私」なのだろうか、といった懴悔なのである。
勿論、私は嘘つきである、と無底振る懐疑も懴悔であるが、他の誰かとなって想起する献身とは何かまるで違う。


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