碧空1158 MOON WALK76(脅かされる自由、自由振る自由の影)
1158 MOON WALK76(脅かされる自由、自由振る自由の影)
Miss Burden の長い孤立も、Christmas の長い流浪も、空腹を満たそうとして空腹を延長してしまう祈りのようなものであるが、その、Christmas の身体に顕れた人知れぬ祈りがまるで分身するまでに引き伸ばされてMiss Burden の身体に思いがけなく顕れたかに見えることにChristmas は面食らう。殆ど灰色(しかし)いつまでも灰色にならない青も、殆ど白(しかし)いつまでも白にならない黒も深南部の祈りであるが、この一対の祈りが単純に雌雄異体に屈折してしまわないで、Miss Burden の身体に処女と「狐憑き、類、生首」の葛藤(自ら自らの祖先になるOLD MISS)がかかって、深南部がChristmas を凌辱する。この凌辱に抗してMiss Burden の生首はかかれる。この生首は自由の影の受肉で、オマエノコトナンダゾと囁きかけるのであるが、Christmas の耳には届かない。
つまり、自由の(壁に写る)影が自由振ることは、自由が脅かされることも同然であるが、生首をかくことは、自由と自由の影との間を解離しようとして半ば頓挫するのである。(MOON WALK73、74、75)


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