碧空1163 MOON WALK81(EROSの屈折、変装)
1163 MOON WALK81(EROSの屈折、変装)
「間男なくして受胎のない」EROSは、自ら自らの祖先になる究極の混合種である。このことの屈折した注釈であるOedipus 的なもの、犯人を探す王が犯人であることが発覚する驚きは、主語と目的語の解離が疑わしいのである。つまり、のぞき穴が揮発して隠れないのであるから、爆発的な現在の広がりも一気に収縮して瞬間が揮発、遠心分離していた問としての目的と解としての目的の間が決壊する。時間に変装していた運命(種の夢)が全貌を現わすのである。それはまるで、世界の終わりのずっと前で世界が終わっている、というふうだ。時間はまるで初めてであるかのように、知らない振りをする。俗に時間が解決するというのは、運命が解決する(というより、ずっと予期している)のであるが時間は知らない振りをするのである。
多様性に驚くのも多様性が疑わしいのである。単一の問、単一の要請(nesessarium )が貫く道は一つで、導かれる目的地が即興的にずれる目覚ましい諸解の変わり映えは変わり映えがないのも同然なのだが、時間は初めてであるかのように知らない振りをして(遠近法のなかでは)奇蹟に見えるのである。


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